トップ 差分 一覧 ソース 検索 ヘルプ PDF RSS ログイン

曾祖父の時代の事件


山田家は当時、西方村の長百姓であり、蔵屋という屋号で造り酒屋を営んでおり裕福でした。

しかしある事件のため、鎌倉時代末期から、土地の名士として聞こえてきた家も全財産も没収され、戸籍を失い、追放になるという処分をおいます。そして方谷の祖父母はこの後20年にわたり流浪の生活を送りました。

その事件とは。

中井町に山田家が室町時代に建設したと言われる山田家の菩提寺・定光寺という寺があります。
方谷の生まれる66年前、定光寺の住職・晦翁霊明は山田家当主・宗左衛門の許可を得ないまま嫡子・群次郎を剃髪して僧にしてしまいました。
之に激怒した宗左衛門は晦翁霊明を斬り殺し、その場で腹を切って自刃したといいます。