!!!方谷が丸川松隠のもとを去ったのは? 梶の死後、僅か一年後に五郎吉が他界ししました。 一年前、父を何とか説得し学問を続けることができた方谷でしたが、両親が死んだとあってはもはやどうしようもありませんでした。 天涯孤独の身ならば、そのまま師匠・丸川松隠のもとで学問を続けたかも知れない方谷でしたが、彼には養わなければならない年の離れた弟・平人とほとんど面識のない継母・近がいました。 方谷はやむなく師匠のもとを去ることを決心します。 師・丸川は方谷に朱子の言葉を贈りました。 「陽気発処、金石亦透、精神一到、何事不成」 −精神一到何事か成らざらん− 精神を集中して物事に当たれば、どんな難事でもできないことはない。