田沼意次 【たぬまおきつぐ】 (1719-1788) 江戸中期の幕臣。小姓から身をおこし、将軍家重・家治に仕えて栄進を重ね、1767年側用人、遠江(とおとうみ)相良藩主となる。72年老中となり、積極的な経済政策を展開、田沼時代を現出した。一方、物価が騰貴し、賄賂政治が横行したため、士民の攻撃を受け86年老中を退任。 -幕末辞典-