安政の五か国条約 【あんせいのごかこくじょうや】 1858年(安政5)、江戸幕府の大老井伊直弼が米・蘭・露・英・仏五か国と順次締結した通商条約の総称。箱館・兵庫・神奈川・長崎・新潟五港の開港を取り決めた。勅許を待たず調印したので安政の仮条約と呼ばれ、尊王攘夷(そんのうじようい)運動の激化を招いた。また、治外法権や関税自主権の面で将来に禍根を残す不平等条約であった。 -幕末辞典-